ハルカレンダー(2009-06-21)では、戸松遥さんが父の日に父親にデコ
メールを送った話がありました。
お父さんも、娘からのお祝いは嬉しいでしょうね。いい家庭ですねぇ。
さて、先日クライバーン国際ピアノ・コンクールで日本人、アジア勢初の
優勝を成し遂げた辻井伸行さんが全盲という事で話題になりました。
それで、思い出したのがやはり全盲のオルガン・チェンバロ奏者として
有名だったヘルムート・ヴァルヒャという人です。
ヴァルヒャは先天的な全盲ではなく、病気でだんだん見えなくなり、16歳
の時に完全に失明したと言われています。
この人のバッハ演奏は、一時代を画したもので今でも評価は高いのです。
ただ、現在はその時代の楽器(大抵は復元したもの)で演奏するのが普通
になって、モダン・チェンバロでの演奏は時代遅れの風潮すらあります。
さて、アンマー・チェンバロとは旧東ドイツのアンマー社製のチェンバロ
で、ヘルムート・ヴァルヒャが愛用したものです。所謂、モダン楽器です。
このチェンバロの音が素晴らしいのです。明るく澄んでいて、複数の音を
重ねて強く打鍵しても、濁ることが全くないのです。
しかも、低音部ではちゃんと弦楽器の音がします。チェンバロは見かけは
鍵盤楽器ですが、発音原理は弦楽器のピチカートですからね。
こんなチェンバロは、私の知る限り他にはありません。
あるいは、既に本来の意味でのチェンバロではないのかも知れません。
でも、素晴らしい楽器ですよ。今でも生産しているのか気になります。
ヴァルヒャのチェンバロ演奏、特にバッハを聴きなれると他の演奏を聴く
のが苦痛になってきます。
アンマー・チェンバロの明澄な音と、ヴァルヒャの演奏テンポは実に身体
と精神に共鳴するのです。
フランス組曲のテンポなんかは絶品というしかありません。
このCDは人にあげてしまったので、先日買おうと思ったら廃盤扱いで、
ショックでしたよ。
戸松遥さんが、チェンバロを演奏する姿(妄想)もカッコいいなぁ。
2009年06月23日
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